2019-01-01から1年間の記事一覧
何となくアート・リンゼイの気怠い歌声が聴きたくなったので,今回は彼の1999年のソロアルバム「Prize」を取り上げます.彼はもともとDNAというノイズバンドを組んでおり,彼の代名詞であるチューニングをしていないギターもその頃から確立されていたようで…
今回はアキツユコのchildiscより発表された1999年の作品,「音楽室」を取り上げます.私がこの作品を聴いて感じた印象は以下の方がほとんど代弁してくださっています. namyoun.hatenablog.com 自分は彼女や、他のChildiscの幾つかの作品を耳にしていて、と…
買いました.frenesi名義で発表されたファーストミニアルバム「Landmark Theater」の8曲に未発表音源や新曲が追加された,フレネシの「ドルフィノ」を取り上げたいと思います.2013年の作品で,このアルバムを最後に彼女は音楽制作を無期限休止にしたようで…
テイ・トウワの1997年の2ndアルバム,「SOUND MUSEUM」を取り上げます.うららかな昼下がりや,少し肌寒い夕方に聴きたくなる傑作です.ジャンルで言えばテクノだったりダンスミュージックに分類されるのかも知れません.彼の最近の作品はほとんど聴いていな…
今日は天気が良かったので,足を少し伸ばして桜を見に行ってきました.京都に住み始めて6年目ですが,思えば観光というものをあまり積極的にしてきませんでした.でもおそらく今年が私の学生生活の最後の年になるはずで,来年にはこの地を離れていることでし…
入学式,入社式シーズンですね.おめでとうございます.新元号も発表され,私も心機一転頑張っていきたいと思います.今回取り上げるのは,そんな季節にぴったりなアルバムです.北園みなみの三枚目のアルバム「Never Let Me Go」は,2015年の12月に発表され…
好きな音楽が増えてきて,自分が過去にどんな音楽が好きだったかをすぐに思い出せなくなっている気がします.例えば私が中高生の頃は,持っているアルバムの全ての曲にダイレクトにアクセスできる感覚がありました.従って,当時は自分の持っている音源から…
先日野暮用で東京の大崎まで行ったんですが,近くにTSUTAYAがあったので「東京のTSUTAYAがなんぼのもんじゃい!」というよく分からない理由で入店したところ,「CDレンタル終了します」との張り紙が.これも時代の流れかと失望しつつ,買い取り歓迎とのこと…
私静岡の浜松が地元なんですが,浜松にはメスカリン・ドライブというライブハウスがあるみたいですね.窓枠しか知りませんでした.高校時代は(今も?)ライブとは無縁だったもので.という訳で今回取り上げるのはメスカリン・ドライブというガールズ・バン…
以前フレネシの2009年のアルバム「キュプラ」を取り上げました. nagura260404.hatenablog.com 「キュプラ」はフレネシ名義のファーストフルアルバムですが,1999年にはすでに「Landmark Theater」というミニアルバムをfrenesi名義で京都のレーベルから出し…
電子音楽家,半野喜弘の変名であるRADIQのアルバム,「Ballads For The Atomic Age」を取り上げたいと思います.RADIQ名義でも独自の美学に貫かれたストイックな音楽性はそのままですが,クラブでも機能するようなビートの強い作品がメインになっているよう…
childiscレーベルから2000年に発売された,佐近田展康の「時計仕掛けのエルメス」を取り上げます.彼は現在大学教授ということですが,同じく教授で作曲家である三輪眞弘という方とフォルマント兄弟なるユニット?を組んでおり,そちらの活動が主のようです…
最近心穏やかでないので,落ち着く電子音楽が聴きたくなります.そんな私(あなた)にぴったりなのが,レイハラカミのリミックス,リアレンジ集で,「ゆうげ」と同時発売された「あさげ」です.90年代〜2000年代初期の仕事がこちらの「あさげ」に,それ以降…
ニコニコで恐縮ですが,素晴らしい動画を見つけました. www.nicovideo.jp やはりCymbalsは最高だなということで,彼らの4作目のフルアルバムにしてラストアルバム,「Love You」を取り上げます.解散後も各人それぞれミュージシャンとして現在も活躍されて…
シック(シーク)はNile Rodgers(ギター)と Bernard Edwards(ベース)によるファンクバンドで,ディスコでも非常に人気があったようです.なんせ私の父が昔踊っていたというくらいですから.今聴いてもかなりかっこよく,ただのディスコサウンドでは片付…
一週間に一度ペースになってしまっているので,もうちょっと更新したいものです.今回とりあげるのはパソコン音楽クラブというグループの1stアルバム,「Dream Walk」です.レトロな音源を使って曲を作るグループで,サンクラでも非常に精力的に活動していた…
なぜかGoogleのサジェストに「ナンバーガール」が出てくるので,訝しんで調べてみるとナンバーガールが再結成するようで,とても驚いています.私は彼らが解散してから聴き始めた人間ですが,当時中学生の私はそれまでロックバンドをほとんど聴いたことが無…
アイスランドのミュージシャン,ビョークが1993年に発表したファーストソロアルバム「Debut」を取り上げたいと思います.アルバムはジャケットを見ればある程度良し悪しが分かると私は考えているのですが,このジャケットから名盤であることは約束されたよう…
今回はChappieの1999年の作品「NEW CHAPPIE」を取り上げたいと思います.Chappieは特定の歌手や作曲家を指す名前ではなく,ジャケットの人形の名前のようです.そして,その人形がCDを出したという体みたいですね.人形の方は詳しくわからないのですが,しか…
サックス奏者であるPharoah Sandersの1981年のリーダー作品「Rejoice」を取り上げます.日本語では彼をファラオと読む方が多い気がしますが,綴り的にはファロアの方が近そうなんですけど,どうなんでしょう*1.それはさておき,今作は前作の「Journey to th…
私の大好きなジャズ・バンド,Weather Reportの13枚目のアルバム,「Procession」を取り上げたいと思います.このバンドのだいぶ後期に位置づけられる作品ですね.名盤と言って差し支えないでしょう.ロック好きの方も反応されるかも知れません.ちなみにこ…
フリーデザインを取り上げるのは今回で二回目になります.前回は傑作1stの「Kites Are Fun」を取り上げました. nagura260404.hatenablog.com 今回取り上げる「STARS / TIME / BUBBLES / LOVE」は彼らの1970年の4作目で,こちらもまあ傑作と言うに足る,素晴…
お久しぶりです.やはり平日に毎日記事を書くのは,私には無理ですね.これからは書きたくなったら書くという感じでやっていこうと思います.今回は,DCPRGやCRCK/LCKS,個人的に非常に楽しみな最終Spank Happy,ceroのサポートなどで現在活躍されている小田…
CHOCOLATの3rdアルバム「henry」を取り上げます.前作「ハムスター」は割と数ある渋谷系と呼ばれる作品の一つといった感じでしたが,今作は喧騒を超えた先で悟りを開いたような,崇高な気持ちになる作品です.大人びています. nagura260404.hatenablog.com …
今回は竹村延和率いるSpiritual Vibesの2作目,「ことばのまえ」を取り上げます.1996年の作品です.ジャズ的要素が強かった前作「Spiritual Vibes」に比べて,こちらはよりナチュラルでイノセントな感触がします.全体的にゆったりリラックスしていて,ク…
山下達郎は父がカセットやCDをいくつか所有しており,それを昔から聴かされていたので非常に馴染みのあるミュージシャンです.「Ride On Time」のかっこよさは小学生の耳にもビシビシ感じられましたし,「Paper Dall」や「あまく危険な香り」などの耽美な曲…
今回はWeather Reportの1974年の作品,「Mysterious Traveler」を取り上げたいと思います.このバンドはジョー・ザヴィヌル(シンセサイザー等)とウェイン・ショーター(サックス)以外のメンバーが流動的によく変わり,作風もワールドミュージックよりにな…
熱,ようやく下がりましたがまだ少し頭が痛いです.今日取り上げたいのはFela Kutiによる1975年の作品,「Expensive Shit/He Miss Road」です.このCDは二つのレコードを一つにしたもののようです.アフロビートと呼ばれる様式が特徴の音楽で,彼が編み出し…
NHKの番組「美の壺」のBGMは主にジャズなんですが,そこでたまたま流れていたのが挾間美帆さんの「Journey to Journey」で,何だこれはと思いこの方を知りました. www.youtube.comもともとクラシック畑の方のようですが,だんだんジャズに転向していったみ…
風邪ひきました.インフルではないっぽいですが,今朝までずっと頭が朦朧としてました.その時流してた音楽がSadeの「Stronger Than Pride」です.水のようにすっと体に染み渡るような音楽です.単純なようでいて,奥深い水墨画のような音楽とも言えるかも知…