音楽好き好き

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日々気合

2019-01-01から1年間の記事一覧

Baduizm - Erykah Badu

谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」という随筆がありますが,その文章に写真がついたものを本屋で偶然見つけ,つい買ってしまいました. pie.co.jp デザイナー,建築家,ミュージシャン,画家,編集者,読書家... 美大・芸大系の学生, 必読の書 と帯には書かれて…

記号・意味・芸術・人間

1+1=2.当たり前ですか?「+」が加法を意味するならば,そうでしょう.では,1#1を計算できますか? 人は対象に向き合う時,記号と意味をごっちゃにしがちです.上記の例で言えば,「+」は記号,そしてこの記号が加法を意味しています.しかし「+」という記…

Return To Forever - Chick Corea

京都は現在祇園祭の真っ只中です.私も昨日4,5年振りぐらいに行きました.人が多い.以上. 今回取り上げるのはチック・コリアの1972年のアルバム「Return To Forever」です.涼しげなフェンダー・ローズの音色とラテンっぽいリズムが暑い夏にピッタリだと…

João Gilberto(三月の水) - João Gilberto

とんでもない作品に出会ってしまいました.六日に亡くなったジョアン・ジルベルトの1973年の作品,「João Gilberto(三月の水)」を取り上げます.当然,彼の名前は知っていました.亡くなった時もむしろ,まだ生きてらしたのね,と感じた程です.しかしジョ…

正しい相対性理論 - 相対性理論

今回は相対性理論ファンにとって賛否両論らしい,有名ミュージシャンによるリミックス集の「正しい相対性理論」を取り上げたいと思います.2011年の作品ですが,未だに?解決されていない謎があります.まずは収録曲とアレンジャーを列挙したいと思います(…

アワーミュージック - 相対性理論/渋谷慶一郎

今回は相対性理論というバンドが渋谷慶一郎氏とコラボした2010年のシングル,「アワーミュージック」を取り上げたいと思います.曲数的にアルバムかと思ってましたが,あくまでシングルみたいです.この作品が発表されるにあたって,ミュージック・マガジン…

JP - クラムボン

今回はクラムボンの1999年の1stアルバム,「JP」を取り上げます.クラムボンは高校時代にめちゃくちゃ聴いていたので,非常に思い入れがあるバンドです.中学ではアジカンとかナンバガとかのロックバンドばかり聴いていた気がするのですが,ちょっとジャジー…

DODECAGON - キリンジ

自分が東京に就職することになるとは考えてもみなかったんですが,まあしょうがないですよね.それなりの企業はだいたい東京に集中してますし.辛酸を舐めもしましたが,なんだかんだ結構満足しています.そんな気分に合いそうな一枚を探していたら,キリン…

WELCOME BACK - 矢野顕子

就活,何とかなりそうです.やはり運命と言うか,思い返せば自分とかなり縁がある企業に引きつけられた感じがします.人生塞翁が馬とはよく言ったものですね. 今回は矢野顕子の1989年の作品,「WELCOME BACK」を取り上げたいと思います.このアルバムの目玉…

Chordiary - Little Creatures

Little Creaturesが設立したレーベル,CHORDIARYの元?なんですかね,同名タイトルのミニアルバム「Chordiary」を取り上げます.2000年の作品です.彼らはバンドなので,このアルバムも確かにバンドサウンドなんですが,個人的にはそれを越えた何かを感じま…

クチロロ - □□□

クチロロの2004年のファーストアルバム,「クチロロ」を取り上げます.深夜に聴くとまた違った趣があります.アマゾンのレビューとか読んでますと,ミュージック・マガジンの日本のロック部門で,2004年の年間一位に選ばれているようですね,今の今まで知ら…

Bellissima! - Pizzicato Five

Pizzicato Fiveの二作目で1988年に発表されたアルバム,「Bellissima!」を取り上げます.イタリア語で「最も美しい女性」というキザなタイトルのこのアルバムは,しかし全く名前負けしていない,素晴らしい作品だと思います.ボーカルは田島貴男,当時はオリ…

CUTIE CINEMA REPLAY - capsule

可愛らしい曲がこれでもかと詰め込まれた,capsuleのセカンドアルバム「CUTIE CINEMA REPLAY」を取り上げます.2003年の作品です.ファーストはかなり歌謡曲に寄せて作られていましたが,この二作目から一気に本性を現したと言いますか,いわゆるperfumeっぽ…

beautiful. - Fantastic Plastic Machine

Fantastic Plastic Machine(以下FPM)の三枚目のアルバム,「beautiful.」を取り上げたいと思います.2001年の作品です.FPMは田中知之の一人ユニットで,wikiで調べると京都出身なんですね.知りませんでした.ジャンルはハウスミュージックっていうんです…

今どんな音楽を聴きたいのか,自分でも分からない人のためのフローチャート

何か音楽を聴きたいけど,何が聴きたいのか自分でも分からない時ってありますよね.そんな方のために,独断と偏見で私が音楽を選んでみます.以下の選択肢を選んでいくことで,今の気分にぴったりの音楽にたどり着くことができるかもしれません. 全く保証は…

Stone Jam - Slave

ファンクバンド,スレイブの5枚目のアルバム「Stone Jam」を今回は取り上げます.1980年の作品です.これほんと名作ですよ.非常に硬質なファンクサウンドと甘くメロウな部分が綯い交ぜになり,まさに「石のジャム」という表現がぴったりです.山下達郎がや…

There's A Riot Goin' On - Sly & The Family Stone

以前flexlifeの記事を書いてて,スライっぽさみたいなものを感じ,改めて聴きたくなりました. nagura260404.hatenablog.com 「There's A Riot Goin' On」,邦題は「暴動」で1971年の作品です.彼らの五枚目のアルバムのようです.これより前の60年代の作品…

就活という名のショック療法,そして無我へ

時々,自分でも不気味なくらいポジティブな発想が湧くことがあります.例えば,私にとって就活はショック療法である,といったようなアイデアとか. 第一志望の企業の面接で落ちたという話は以前書きました. nagura260404.hatenablog.com サイクリングの後…

それいゆ - flexlife

flexlifeは1998年に結成されたR&Bバンド?で,当初は五人いたみたいですが現在は二人だけのようです.今回ご紹介する「それいゆ」は知り合いに貸してもらったもので,彼女らの作品は正直これしか知らないのですが,センスがめちゃくちゃ良いと感じます(聴い…

Gil Evans & Ten - Gil Evans

雨の降る夜は,何となくジャズを聴きたくなってしまいます.今回取り上げるのは,指揮者でピアニストでもある,ギル・エバンスの「Gil Evans & Ten」です.彼の最初のリーダー・アルバムみたいです.1957年の作品ですから,60年以上昔ですね.今までこのブロ…

「どこでもDJ(仮)」なるサービスを考えたので誰か作って下さい.

自分の脈拍とか感情,部屋の照明だったり温度や湿度とかで聴きたい音楽って変わりますよね.でも膨大な音楽の中から,その瞬間に最適な音楽というのを自分で選ぶのは難しい訳です.とりあえず音楽を流してみるのですが,実は記憶の彼方にある忘れていた音楽…

PIZZICATO FIVE - Pizzicato Five

こんばんは,ピチカート・ファイブの1999年のアルバム「PIZZICATO FIVE」を今回は取り上げます.バンド名をアルバムタイトルにするのは覚悟の表れだと私は思っているのですが,この作品も例外では無いと思います.ピチカート・ファイブは次作の「さ・え・ら …

Lucy - 大貫妙子

大貫妙子と坂本龍一が組んだ,1997年のアルバム「Lucy」を取り上げたいと思います.大人の音楽ですね,これは.私はシュガー・ベイブ時代とこのアルバムしか大貫妙子をまともに聞いたことが無く,このアルバムも彼女の割と後期のアルバムのような気はするの…

ヤケクソ弾丸サイクリング宇治のすゝめ

最近アルバムの紹介をあまり出来ていないのには理由がありまして,端的に言って現在私の精神が非常に追い詰められていることが原因です. 第一志望の,本当に第一志望であった企業に面接で落ちてしまいました.これ以上詳細は言えませんが,このショックは想…

自由について

ハードディスクを漁っていたら学部三回の頃に受けていた哲学の授業で提出したレポートが出てきまして,当時考えていたことを思い出して面白かったので公開しようと思います.評価はレポート一発で92点となかなか高評価だった気がするのですが,今読むとだい…

Music for 18 Musicians - Steve Reich

今回はミニマル・ミュージックの大家,スティーブ・ライヒの代表作「Music for 18 Musicians(18人の音楽家のための音楽)」を取り上げたいと思います.このジャケットはあまり考えずに貼ったので,いつの録音かは分かりませんが,あくまで録音ではなく曲の…

ペイパードライヴァーズミュージック - キリンジ

さあ今回で本ブログが取り上げたアルバムは100枚目となります.令和が始まる前に書いてしまいましょう.彼らの,いや日本のポップスにおける最高傑作と私は信じてはばかりません.キリンジの1st「ペイパードライヴァーズミュージック」を取り上げます.正直…

Musically Adrift - Samuel Purdey

私Steely Danが結構好き,いやかなり好きなんですが,彼のフォロワー系の音楽ってキリンジくらいしか聴いたことがなかった気がします.今回取り上げるSamuel PurdeyもSteely Danの熱烈なフォロワーですが,この「Musically Adrift」一枚を1999年に発表し,そ…

Human Elements - Makoto

この記事が100記事目みたいで,なかなか感慨深いですね.まさかここまで続けるなんて当時は思いませんでした.しかし紹介したCDが100枚目という訳ではないので,またその時が来たら改めて何か書こうと思います.今日はDrum&Bassを主に手がける日本人ミュージ…

できれば愛を - 坂本慎太郎

ゆらゆら帝国のボーカル,坂本慎太郎のソロ三作目「できれば愛を」を取り上げたいと思います.2016年の作品です.もうそんな経ちますか...非常に聴き心地のよい作品ですが,相変わらずどんよりしてます.インタビューによると明るい感じを出したかったよ…