JP - クラムボン
今回はクラムボンの1999年の1stアルバム，「JP」を取り上げます．クラムボンは高校時代にめちゃくちゃ聴いていたので，非常に思い入れがあるバンドです．中学ではアジカンとかナンバガとかのロックバンドばかり聴いていた気がするのですが，ちょっとジャジーなこのバンドは，少しステップアップと言うか，大人向けの音楽のように感じていました．高校の近くの坂を下るとTSUTAYAがあったので，足繁く通っていたのを思い出します．高校卒業と同時くらいにそのTSUTAYAは潰れてしまいましたが笑．
彼女らは原田郁子（ボーカル，鍵盤），ミト（ベース等），伊藤大助（ドラム）の3ピースバンドです．3人は，空気公団の山崎ゆかりと同じ専門学校に通っていた時にバンドを組んだみたいです．曲調としては，ロックバンドというよりはジャズとかR&Bみたいなグルーブ感がある印象ですが，アルバムごとに色々なアプローチをしてる気がします．
本アルバムは久しぶりに聴いたのですが，今聴いても新鮮ですね．才気渙発，若さ溢れるビビットで瑞々しい曲が詰め込まれていて，元気をもらえます．名曲だらけです．
「はなればなれ」：洒落てます．ロックバンドばかり聴いていた高校生の私には，結構衝撃的だったんじゃないかな．あまり覚えてませんけど．
「パンと蜜をめしあがれ」：この曲も相当面白いです．天才っぽい．1stミニアルバムの「くじらむぼん」とはバージョンが違います．あと，トイカメラで撮ったような色調のPVも好きです．
変質者が出てくる謎PVつながりで，ROVOの「Vitamin!」もどうぞ．
「風邪をひいたひょうしに」：まさにクラムボンって感じの可愛らしい曲．子供目線の歌詞が良いです．
「Our Songs (MUSIC FAIR mix)」：ご機嫌なベースが魅力的な曲です．アルバムで一番好きかもしれません．間奏がサビみたいな，不思議な展開が強い印象を与えます．
最近はインディーに戻ったようで，あまり活動を追えていませんが，メンバーの名前はちょくちょく見かけるので，これからも活動を続けていってもらいたいと思います．
