WELCOME BACK - 矢野顕子
就活，何とかなりそうです．やはり運命と言うか，思い返せば自分とかなり縁がある企業に引きつけられた感じがします．人生塞翁が馬とはよく言ったものですね．
今回は矢野顕子の1989年の作品，「WELCOME BACK」を取り上げたいと思います．このアルバムの目玉はおそらく，Pat Metheny本人が参加した，彼の「It's For You」のカバーでしょう．ドラムはPeter Erskine，ベースはCharlie Hadenとかなり豪華な顔ぶれとなっています．原曲は「As Falls Whicita ~」というアルバムに収録されています（過去に取り上げています）． エバーグリーンな名曲です．
このカバーには簡単な歌詞が入っており，彼女特有のスキャットも聴きどころです．後半は疾走感溢れる丁々発止の演奏に息を飲みます．
実は私がこのアルバムで一番気に入っているのはこの曲ではなく，4曲目の「悩む人(A Worried Girl)」です．曲の展開が熱いですよね．なかなかサビに行かないんですが，3分位から流れが変わる感じにワクワクします．途中から曲がまるっきり変わる，Patの「Third Wind」を思い出しました．
5:40からまるで別の曲のようになります笑
他にも不思議な詩（辻征夫という方の現代詩のようです）の絶妙に気怠い空気感を曲にした「かぜのひきかた（How To Catch Cold）」，とても愛らしい「Watching You」，シンセの音色にガッツを感じる「Little Girl, Giant Heart」など，個性溢れる曲が目白押しとなっています．彼女のクセもそこまで強くなく，おすすめのアルバムです．
詳しいパーソネルはこちらの方がまとめてくれています．参考にさせてもらいました．
