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PIZZICATO FIVE - Pizzicato Five

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こんばんは,ピチカート・ファイブの1999年のアルバム「PIZZICATO FIVE」を今回は取り上げます.バンド名をアルバムタイトルにするのは覚悟の表れだと私は思っているのですが,この作品も例外では無いと思います.ピチカート・ファイブは次作の「さ・え・ら ジャポン」を最後に解散するのですが,ラストアルバムが「解散が決まったからじゃあ好き勝手やろう」,といった感じの祝祭的なムードであるのに対し,この「PIZZICATO FIVE」というアルバムには,まだ解散を言い出せないけれども,腹の中ではもう覚悟が決まっている,といったような凄みを感じます.いつ解散を考えたのかは知るよしもありませんが,全編野宮真貴がまともに歌っているこのバンドのアルバムは,実質これが最後です(「さ・え・ら ジャポン」ではほとんど彼女は歌っていません).面白いことに,最後の曲では二代目ボーカリスト田島貴男と三代目である野宮真貴のデュエットを聴くことができます.かなりおすすめのアルバムです.

「また恋におちてしまった」:イントロでこんな感じの曲か,と思わせて,全然別の曲が始まります.良いタイトルですね.歌詞も良いんです.「また恋に落ちるのかよ!」といった感想を抱きます.

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「ローマ」:インストです.この曲が流れた時,なんか聴き覚えがあるなあと思っておぼろげな記憶を辿った所,NHK教育の番組「えいごリアン」で使われていたことに気付きました.我ながらよく気付いたなと思います.

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0:22からです.

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眺めのいい部屋」:退廃的で閉塞感のある歌詞なのに,曲調はめちゃくちゃ明るいというか,むしろ躁病的です.小西のお家芸といった感じですね.こういうヤケクソ感は嫌いじゃないです.

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「戦争は終わった」:戦争がなぜ無くならないのかという素朴な疑問を,戦争とは関係の無い場所で何となく考える,アンニュイで多分そこまで深く考えないたちの女性.やはり小西氏は作詞にも目を見張るものがあります(何様だよ).ちなみに貼った動画はアルバムのバージョンとは違います.なんかこっちのほうが明るかったので貼りました.

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「20th Century Girl」:密かにかなり気に入っている曲です.全体的にシリアスなこのアルバムの中で,比較的能天気なこの曲は一種の清涼剤になっていると思います.ゲームのスコア画面とかで流すとぴったしだと思います.というか自作のゲームでサンプリングさせてもらいました.

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「連載小説」:「20th Century Girl」からこの曲への流れはずるいですね.あざとい位です.しっとりと聴かせてお涙頂戴って感じですか.悪口じゃないですよ,こんないい曲を当たり前のようにさらっとぶち込んでくるのが恐ろしいんです.

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「あなたのいない世界で」:正直この曲を紹介したいがためにこのアルバムを取り上げたフシすらあります.他の曲聴かないでいいですから,この曲だけは聴いてほしいです.こんなに悲しい曲ないなって思っちゃいます.いつも愉快な小西康陽の本気が,ここでは聴けます.

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「グッバイ・ベイビイ&エイメン」:1曲目のイントロでちょっと流れた曲は,この曲だったんです.ああ解散することはこの時点でもう決まっていたんだなあ,と歌詞を聴くと思います.田島&野宮のデュエットは,野宮真貴という三代目ボーカリストが終わって別のボーカルになるのではなく,ピチカート・ファイブそのものが終わるという暗示でもあるのかもしれませんね.

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ほんといい曲が多くて曲数も多いので,ピチカート・ファイブの記事では毎回動画を貼りすぎてしまいます.重くならないようにしたいんですけどね.

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