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アワーミュージック - 相対性理論/渋谷慶一郎

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今回は相対性理論というバンドが渋谷慶一郎氏とコラボした2010年のシングル,「アワーミュージック」を取り上げたいと思います.曲数的にアルバムかと思ってましたが,あくまでシングルみたいです.この作品が発表されるにあたって,ミュージック・マガジンの2010年1月号で相対性理論が初めて大きく取り上げられているので,このバンドに関する村尾泰郎氏の紹介文を以下に引用します.

相対性理論が結成されたのは06年.メンバーは,やくしまるえつこ(ヴォーカル),真部脩一(ベース),永井聖一(ギター),西浦謙助(ドラム)の4人だ.07年にCD-Rで発表したデビュー・アルバム『シフォン主義』がライヴ会場と通販だけで4000枚のセールスを記録して注目を浴び,翌年にリマスター音源で全国流通されると,大型レコード・チェーン店のJ-POPインディー・チャート1位に輝いた.

CD-Rなど時代を感じますが,当時は相当衝撃的だったことが伺えます.

一方,渋谷慶一郎氏は東京藝大出身であることぐらいしか知識が無いのですが,この作品に収録された「スカイライダーズ」,「アワーミュージック」,「BLUE」はいずれも彼のピアノソロアルバム,「ATAK015 FOR MARIA」に原曲として収められているようです.つまり,曲は渋谷慶一郎,歌詞や演奏,ヴォーカルが相対性理論,といった形みたいですね.これらの曲はもともと渋谷氏の亡き妻に捧げられた曲だったらしく,曲調は割とシリアスですが,ティカα(やくしまるえつこの別名義)特有の言葉遊びが散りばめられた,ゆるふわでSFチックな歌詞がいい塩梅に曲を聴きやすくしています.相対性理論を少しシリアスにした感じで,かなりカッコいい作品です.また,バンドサウンドだけでなく,ピアノや電子的なアレンジをされたバージョンも収録されており,こちらもアンニュイでいい感じです.

www.youtube.com

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