クチロロ - □□□
クチロロの2004年のファーストアルバム，「クチロロ」を取り上げます．深夜に聴くとまた違った趣があります．アマゾンのレビューとか読んでますと，ミュージック・マガジンの日本のロック部門で，2004年の年間一位に選ばれているようですね，今の今まで知らず，びっくりしました．ちなみに手元のミューマガを見ると（一月号だけは買うようにしてます），同部門では2017年にCorneliusの「Mellow Waves」，2018年には折坂悠太の「平成」が一位となっています（ついでに2009年は相対性理論の「ハイファイ新書」でした）．でも，確かに一位になるだけある名作だと思います．クチロロって人によっては軟派なイメージがあるかもしれませんが，聴いてみるとイメージ変わると思います．
「I Know Inotch」：いきなりニコニコ動画ですみません．地味にマニアックなのか，全然YouTubeに落ちてませんね．．．めちゃくちゃ昔の曲とかは割と上がっている印象なんですけど，2004年という中途半端な時代だったからなんですかね．曲に戻りますが，是非聴いてみてください．まどろむような雰囲気が気に入ってもらえると嬉しいです．
「To The Sea」：CANとかNEU!のようなハンマービートを骨太にして過激にしたような，とてもかっこいいインストです．
「メローメロー」：はっぴぃえんどとオザケンを足して二で割り，少し下品にしたような歌詞といった印象笑．サニーデイ・サービスとかも思い出しますね．うん，「東京」とかに入ってそう．
「春 Hello!」：めっちゃ良い．．．このアルバムは，私が本格的に音楽が好きになった高校生時代によく聴いていたので，懐かしくて泣けてきます．あの時代は本当に音楽漬けで，でも周りに音楽の話が合う人がほぼいなくて，唯一親と同年代の方とばかり話が弾む日々でした．当然，勉強はてんでダメでしたね．
「Kuchiroro Posse」：この人達のインストはすごい好きです．どっか現実感の無い場所に連れていかれる感じがします．今，夜中にお酒を飲みながら聴いているので，なおさらですね．
「夏のワイルドピッチ」：謎レゲエ調のゆるゆるな楽曲．二分程度と短めです．
「Costura」：全曲のレゲエに引き続き，激しいダブ処理がなされたインストです．もはやテクノといってもいいかもしれません．
「この世界」：10分を超すインストです．結構攻めてますよね，このファースト．でも大好きな曲です．
「James Vs. Jane」：いや，もう何なんでしょう，色んな曲作りますよね．．．引き出しが多いです．現実を忘れて，ずっとこの音世界に浸っていたい．．．
「夜明けまで」：今，夜中の三時ですけど，夜明けまで聴いてるのも悪くないかも．少し竹村延和っぽい不思議な電子音が心地いいです．
「Our Hands」：これも攻めてんなあ，8分近いインストですけど，しかもアンビエントと来ますか．Fenneszの「Endless Summer」を想起させます．やっぱり深夜に聴くアルバムですよ，これは．
「光る街」：この曲で終わり？みたいです．徹夜明けの朝にコンビニに向かって歩いていくような，そんなデュエット曲．あっさりしてますね．
