Return To Forever - Chick Corea
京都は現在祇園祭の真っ只中です.私も昨日4,5年振りぐらいに行きました.人が多い.以上.
今回取り上げるのはチック・コリアの1972年のアルバム「Return To Forever」です.涼しげなフェンダー・ローズの音色とラテンっぽいリズムが暑い夏にピッタリだと思います.
チック・コリアはジャズピアニストで,マイルスとも「In A Silent Way」(1969年)あたりから関わり始め,エレクトリックマイルスで印象的なフェンダー・ローズを担っていきます.
マイルスのグループを脱退した後,彼はReturn To Foreverというバンドを結成し,同じタイトルのこのアルバムを発表しました.ただ,この時点ではなぜかソロ名義となっているようです.パーソネルは,チック・コリア(鍵盤),ジョー・ファレル(ピッコロ,フルート,ソプラノサックス),フローラ・プリム(ボーカル,パーカッション),アイアート・モレイラ(ドラムス,パーカッション)となっています.女性ボーカル付きです.全4曲なので全部感想書きます.
「Return To Forever」:儀式めいた荘厳な雰囲気があり,挑戦的で媚びない感じがかっこいい曲.6分位からみなさん本気を出し始めます.ベースがかなり主張しますね.(再生できる)動画が見つからなかったので,雰囲気の似ているDCPRGの「Playmate at Hanoi」を貼っておきます.
「Crystal Silence」:ほぼローズとサックスだけで構成された,美しい曲.ピアノも弾けないのにローズが欲しくなります.
「What Game Shall We Play Today」:この曲だけやたらポップで,浮いてる気すらします.フローラ・プリムによる歌もの.間奏のフルートとローズの掛け合いが好きです.
「Sometime Ago/La Fiesta」:23分あります.二つの曲なんですかね,境目がよくわからないですが.実験的な掛け合いがしばらく続く前半ですが,後半になるにつれ目まぐるしく表情が変化していきます.演奏は激しめですが,不思議と暑苦しい感じはしません.
知識が無いのにジャズの記事を書こうとすると,調べることが多くて辛いですね...