音楽好き好き

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日々気合

「どこでもDJ(仮)」なるサービスを考えたので誰か作って下さい.

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自分の脈拍とか感情,部屋の照明だったり温度や湿度とかで聴きたい音楽って変わりますよね.でも膨大な音楽の中から,その瞬間に最適な音楽というのを自分で選ぶのは難しい訳です.とりあえず音楽を流してみるのですが,実は記憶の彼方にある忘れていた音楽がめちゃくちゃぴったりだったりすることも,往々にしてあるでしょう.また,そもそも音楽を選べるほど知らない人は,知っている音楽で満足するしかないでしょう.

逆に,今まで良いと思えなかった音楽も,ある時ふと良さが分かる瞬間というのも存在します.最適なタイミング,環境で音楽を聴くことで,音楽の本来の良さに気づくことでそれは起こると考えられます.詰まるところ言いたいのは,より良い音楽体験を実現するためには,音質とか曲の良さだけでなく,音楽とリスナーの状態のマッチングを図ることも重要なファクターであるということです.

実際ディスクジョッキーというのは,リスナーを想定して,今の季節にピッタリの音楽だったりを届ける仕事なんですが,まあ雑ではありますよね.春なので桜ソングを流します,じゃあ大雑把すぎて,私みたいにひねくれた人間には届きません.また,この記事を読んでいる方はDJと言えばもっとパーティとかライブハウスとかを想像するかも知れませんが,これも原理は一緒で,その場にいる人々の状態や環境を照明とか音楽で統一することで,みんなを同じ音楽で効率よく熱狂させることができているように思えます.YouTubeとかでDJのプレイを見ても,その場にいる人々ほど盛り上がれませんよね.リスニング環境が違うのだから当然です.これらに見られるのは,一つの音楽に対して多人数をマッチングさせるという構造です.じゃあ一つの音楽に対して一人のリスナーを対応付けた方がマッチングの精度は高まるのではないでしょうか?

一つの音楽に対して一人のリスナーをマッチングしてくれるサービスにSpotifyがあります.使ったことのある方はご存知でしょうが,このサービスはリスナーの好きそうな音楽を結構な精度でレコメンドしてくれます.しかし,DJと違っていつこの音楽を聴けとかは指示してくれません(一応悲しいときのプレイリストとかあるみたいですが).リスナーは自分で自分の調子を把握して,自分で選ばなければいけません.また,人間は時々刻々変化を続けるので,「君はこういう音楽好きでしょ?」じゃあまだ足りません.「2019/5/20の12:42の体温が36.8℃,血圧が〜の君はこういう音楽好きでしょ?」位細かく分割してもいいと思います.

前置きが長くなってしまいましたが,ここで「どこでもDJ(仮)」なるサービスを提案します.リスナーは何らかのセンシングデバイス(腕時計型やスマホ,メガネ等)を保有しており,そのデバイスは今リスナーがどのような状況に置かれているのか,どんな景色を見ているのか,緊張しているのか,などを取得します.そして,その状況からピッタリの音楽をリスナーに提案します.どう提案するのか?そこがミソなのですが,サービスの利用者は音楽を聴いていて「いいな!」と思ったらボタンか何かを押します.すると,押した人間の状態や取り巻く環境が曲名と一緒に保存されて共有されます.つまり,あるリスナーに「いいな!」と思わせた音楽や状態,環境は,他のリスナーにも有効であるという仮定を置くことにします.そして,別のリスナーが同様の状態や環境に置かれた場合に,誰かが「いいな!」した音楽が提供されます.そして,それが良いものなら高評価,別に響かなかったら低評価をすることで,サービスとしてより良いマッチングを提供できるようになっていくのではないかと考えています.

前にこのシステムを作りかけたのですが,諸事情あって手元にありません.しかしいずれこんな時代が来るんだと思います.もう誰かやっているかも知れません.私自身こんなシステムが欲しいので,誰か作ってくれませんかね?映画のように劇伴がついた日常が送れるのは面白いと思うのですが...