ドルフィノ - フレネシ
買いました.frenesi名義で発表されたファーストミニアルバム「Landmark Theater」の8曲に未発表音源や新曲が追加された,フレネシの「ドルフィノ」を取り上げたいと思います.2013年の作品で,このアルバムを最後に彼女は音楽制作を無期限休止にしたようです.残念ではありますが,また音楽活動を再開してくれることを期待しています.本作は前述した経緯から,白黒のジャケットから感じ取れるような素朴でシンプルな味わいの作品です.むしろそれにより,彼女の音楽の本質のようなものを聴き取れる作品でもあるかもしれません.
「八時半のテーク」:bluenö名義のアルバム「bluenö」に収録されていた「8*30のテーク」の別アレンジでしょうか.8*30が8月30日を意味するのか8:30を意味するのか分からなかったのですが,正解は後者のようですね.テークとは名古屋の映画館「シネマテーク」のことっぽいです.彼女は名古屋出身らしいですね.
bluenö版.こっちの方が個人的には好きかも.
「COLORI」:イタリア語で色という意味です.歌詞もイタリア語で色の名前を羅列しています.私は当初虫コロリを連想してました.飄々とした作品で,かなり好きです.
「L’USCITA」:三拍子のメトロノームのベルが印象的な,ゆったりした曲.少し妖しげなムードがGood.
「Cotton Candy」:フレネシのファンである能年玲奈さんに,ラジオ番組「SCHOOL OF LOCK!」のコーナーでフレネシからプレゼントされたゆるふわな曲です.
「au citron」:骨組みだけのラテン音楽といった印象を受ける,彼女にしてはかっこいい楽曲です.飽きのこないシンプルな味付けがいいですね.
「A Landmark Theater」:すごいchildisc臭のする小品.gutevolkにこんな感じの曲無かったでしたっけ?
「FRENESI」:自身の名前を冠した楽曲.本来の「狂気」という意味でタイトルを付けてるのかもしれません.実はこのアルバムで一番好きな曲です.
1曲1曲が短いため曲数が多いですが,非常に聴きやすいアルバムです.音色にも統一感があっていいですね.