Debut - Björk
アイスランドのミュージシャン,ビョークが1993年に発表したファーストソロアルバム「Debut」を取り上げたいと思います.アルバムはジャケットを見ればある程度良し悪しが分かると私は考えているのですが,このジャケットから名盤であることは約束されたようなものだと思います.実際内容は素晴らしいです.ビョークの粘りつくような歌声はなかなか捉え所がなく,UAにかなり影響を与えている感じがしますが,トラックがかっちりしているため,そちらに耳を澄ますことで曲の輪郭を捉えることができると思います.どうでもいいんですが,Wiki見るとキーボード奏者がビョーク含め5人もいて何かかっこいいです笑.
「Human Behaviour」:可愛いらしいジャケットとは裏腹に,妙に泥臭い曲.これで始まるところがいいですね.
「Crying」:ダンサブルで分かりやすい曲です.ちょっと優等生っぽいかも.
「Venus as a Boy」:かなり好きです.民族楽器?の使い方とか,このブログでも度々取り上げているGutevolk(西山豊乃)っぽくていいです.Gutevolkがビョークっぽいだけかも知れませんが.
「There's More to Life Than This」:こちらもダンサブルで非常にかっこいいです.途中でトラックの音量が下がるところとか特に.
「Like Someone in Love」:ビートの強い曲に前後を挟まれた,ほぼハープと歌のみの綺麗な曲です.安らぎます.
「Big Time Sensuality」:彼女の荒々しい歌声とグルービーなビートが印象的な曲.鋭いキーボードがかっこいいです.
「One Day」:悲しいんだか呑気なんだか分からなくなる不思議な曲.
「Aeroplane」:飛行機というより気球とか飛行船っぽいゆったりした曲.ジャングルにいるような環境音がなぜか聴こえます.
「Come to Me」:たゆたうようなストリングスと歌声に,ハイハットやタブラが気持ちいい曲です.
「Violently Happy」:テンションが高すぎて危ない感じがする曲です.血管がドクドクしているようなバスドラムとベースがいいです.あとビデオが怖い.Ken Ishiiの「Extra」のPVを思い出します.
「The Anchor Song」:最後の曲です.シュールで寂しげな曲で,とても好きです.
Childiscレーベルが好きな方も気にいると思います.