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あさげ - selected re-mix & re-arrangement works / 1 - rei harakami

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 最近心穏やかでないので,落ち着く電子音楽が聴きたくなります.そんな私(あなた)にぴったりなのが,レイハラカミのリミックス,リアレンジ集で,「ゆうげ」と同時発売された「あさげ」です.90年代〜2000年代初期の仕事がこちらの「あさげ」に,それ以降が「ゆうげ」に収録されているようです.時代で分けられてはいるのですが,こちらは結構硬派なエレクトロニカ,「ゆうげ」はかなり歌もの寄りという特色があるように思います.今の気分的には,こちらですね.リミックス集というと寄せ集めみたいな印象を受けてしまうかも知れませんが,Corneliusのそれのように,彼のフィルターを通すことで完全に統一されていて,アルバムとしての完成度が非常に高いです.

「curved flow (rei harakami path mix)」:Flare(ケン・イシイの変名)のリミックス.割と無機質な原曲に,少し叙情的な印象を与えています.非常に相性の良いタッグだと思います.

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「​Alien to Whome? (rei harakami mix)」:Max Brennanという方の曲らしいです.すいません,知りませんでした.着々と盛り上がっていく曲展開が端正で,すごい好みです.

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「sabre (rei harakami remix)」:Child's Viewこと竹村延和のリミックスです.竹村の「夜の遊園地」にも他の人のリミックスが入っていたような.色々なバージョンがある曲ですね.竹村延和はレイハラカミの2枚目のアルバム「opa*q」のジャケットの内側?にも英語でコメントしていた気がしますが,かなり彼を評価していたようです.あの気難しそうな竹村が,レイハラカミのことを友達とどこかで明言していた位ですし,才能もさることながら,相当な人たらしですね.

「Pone」:これはオリジナル曲かな?彼の他のアルバムには入らなさそうな雰囲気があります.美しい.

「Lane (rei harakami mix)」:Tanzmuzikの曲.私はあまり知らないのですが,聴いてみようと思います.関西圏はなぜ電子音楽が盛んなのか,電子音楽はなぜこうも美しいのか,非常に気になります.

「red curb again」:「red curb」のセルフアレンジです.原曲を少し歪ませたような感じですが,そこまで激しくはないです.余談ですが,訳すと「赤い縁石」となり,歩道を連想させます.私はこの歩道を勝手に京都の哲学の道のことだと思っているのですが,どうでしょう?有識者の方の意見をお待ちします.そして謎の日常MADしかありませんでした.合ってるような,ないような...

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「Jippun」:この曲はASA CHANG&巡礼のアルバム「つぎねぷ」に収録されています.リミックスというよりは,提供曲といった感じでしょうか.タブラは直接使ってないようですが,タブラチック(造語)なリズムを電子音で再現したような曲で,かっこよすぎます.

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「Pan American Beef Stake Art Federations (Rei Harakami 餅米 Re-Arrange(メッセージ付))」:DCPRGの曲?をアレンジしたのでしょうか?位置づけがよく分かりませんが,ASA CHANGの菊地成孔に対するメッセージ(留守電)が入っていて,面白いです.おもしろ曲の割に15分強と些か長い気がしますが...

「Own Cake」:これはオリジナル曲でしょうか.「opa*q」あたりの感じがします.クラブで機能しそうな曲ですが,「opa*q」に比べて音が丸い感じがして,聴きやすいです.

彼がどれだけ人に愛されていたのかがよく分かる,京都のラジオ局が制作した追悼番組があるので,最後に貼らせてもらいます.大学に入った頃,私は何度もこれを聴いていました.色々泣けてきます.

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nagura260404.hatenablog.com

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