Love You - Cymbals
ニコニコで恐縮ですが,素晴らしい動画を見つけました.
やはりCymbalsは最高だなということで,彼らの4作目のフルアルバムにしてラストアルバム,「Love You」を取り上げます.解散後も各人それぞれミュージシャンとして現在も活躍されていますが,3人のバンドサウンドが聴けるのは現時点でこれが最後のアルバムとなってしまいました.バラエティに富んだ内容で,サウンドも全体的に柔らかくて聴きやすいです.初期のコンセプトもあまり意識されてないような感じですね.以下曲紹介です.
「E.G.G」:まさにCymbalsといった感じの名曲です.卵に対するこの入れ込みようは何なんでしょう.アレルギーがあるので共感できませんけど.
「アメリカの女王」:ワルツ調の曲.歌詞もひねくれてます.土岐さんの歌声って,渋谷系の代表みたいな声ですね.
「怒れる小さな茶色い犬」:「E.G.G」とこの曲はかなり初期の感じがあります.性急なビートがフリッパーズ・ギターを思わせます.
「Sailing Song」:アルバムで一番好きかも.どこかで聴いたことある人もいるかも知れません.
というのも,私の好きな空の軌跡というゲームがあるのですが,そこの街曲に非常に似た曲があります.ゲームの発売が2004年で,このアルバムは2003年ということでゲームの方がパクったのかなとは思います.しかし壮大な世界観と細かい作り込みで,一つの歴史を目の当たりにしているような気分になる傑作ゲームなので,時間のある方には強くおすすめします.
「Bonjour Bonsoir」:前作「Sine」をより研ぎ澄ましたようなダンサブルな曲.ギターがカッコいいです.
「Family Bond & One Dog」:愛らしいインスト.お金があって,家族愛にあふれ,犬がいるみたいな,そんな家庭に生まれていたらこんな曲も書けるのでしょうか.
「君とぼく」:佐々木麻美子時代のピチカート・ファイブっぽい,デュエット曲です.時間にまつわる歌詞の掛け合いが好きです.
冒頭の「Visualized」はアルバムに収録されていません.DVD特典曲らしいです.過去にもCymbalsは書いているので,そちらもよろしければ.