COIEDA - 高木正勝
公文式のCMでも使われたことのある美しい楽曲「girls」が収録されたアルバム,「COIEDA」を取り上げます.聞き覚えのある方も多いのではないでしょうか?
このアルバムは前作の「Sail」よりも抽象度の高い作品かと思いますが,電子音と生楽器が自然に混じり合ってとっつきづらい感じはないです.抽象的で電子音,京都という安直な繋がりで竹村延和氏主催のChildiscレーベルを比較対象として連想してしまうのですが,明確な違いが存在すると思います.Childiscの人々の作品は自己をむき出しにしたものが多い印象があります.人にどう見られるかをあまり考えず,自分の主観に頼って作品を作っている,そんな感じですが,高木正勝氏はどこか自分を客観視しているというか,どう見られるかとかしっかり考えているような感じがします.それが子供と大人の違いなんでしょう.だから前衛的なようで一線を超えない,質の高い音楽を作れるのだと思います.
「new flat」:なんでもない日常も,音楽によって映画のように彩ることができることを教えてくれます.
「cuba」:アフリカンな楽器が多用されていますが,非常に瑞々しい曲になっています.かなり好きです.
「change of seasons」:ビブラフォンがライヒや竹村を思わせます.安らぎます.
リンクで貼った映像も付属のDVDに収められてます.なかなか味があって好きです.