フリー・ソウル和田アキ子 - 和田アキ子
今日は大晦日,紅白歌合戦と来たら,この方でしょう.とはいえ2016年から落選が続き,今年も出られないのでしょうか?ぶっちゃけ紅白歌合戦は全く興味がないですが,この小西康陽による和田アキ子コンピには新鮮な驚きと面白さがあります.トラックはガチなソウルとファンクなのですが,彼女の歌声には演歌の影響を感じられ,非常に日本的な趣があります.したがって単なる本場のソウルのコピーにはなっておらず,なかなかにオリジナリティがあるように思います.「あの鐘を鳴らすのはあなた」ばかり歌わず,もっと本気の選曲をしてくれれば私も紅白に興味が湧くのですが...曲紹介です.
「どしゃぶりの雨の中で」:ベースとオルガンのユニゾンによるイントロが強烈な印象を与える1曲.まさに演歌meetsファンクといった感じで,むしろ演歌は日本流ソウルなのでは?とも思わせます.
「Bye Bye Adam」:「バイバイアダム あばよ」で音が割れそうになる歌声がいいです.バックの演奏もいいですね〜.
「Boy & Girl」:オーソドックスなベースと自由なピアノが昭和の少年少女の賑やかな青春を想像させます.
「Heart Break Doll」:哀愁漂う曲.CANのようなペラいギターの音がすごい好きです.タメの効いたドラムもいいです.
「夏の夜の11時」:時代がちょっと進んだファンクという感じ.泥臭さが抑えられ,ハービーハンコックを思わせるエレピのフレーズが印象的です.アウトロが好き過ぎる.
「真夏の夜の23時」:小西康陽提供曲.なるほど.男らしい野宮真貴.
「悲しい歌」:ピチカートのカバー.原曲は繊細で女々しい感じがしますが,こちらは相当ワイルドで,男らしすぎる.どちらも好きです.唐突にぶっこまれる「ハッ!」にニヤッとします.
www.youtube.comp5の原曲です.
本当にいい曲多いです.歌声はもとより,作家にも恵まれてるなーと思います.今は亡きミュート・ビートの朝本浩文氏が提供した以下の曲も非常にかっこいいです.では来年もよろしくお願いします.