音楽好き好き

少女終末旅行というアニメを見た

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少女終末旅行というアニメを見ました.まさかここまで刺さるとは思ってもみなかった.ネタバレというネタバレはしません.原作読んでないし.

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基本何でも音楽から入るので,このアニメも例によって,たまたま耳にしたOPEDが良かったというそれだけの理由で見始めました.2017年秋の作品なので今更感が凄い.

全てが終わった世界を二人で旅をするという,ただそれだけの話なんですけど,色々な側面があって色んな人が様々な感想を持っているようです.

私は,「何か人生ってこんな感じだよなー」という,あたかも疲れてる人みたいな感想を抱きました.実際疲れてるんですけど.

個人的には,この終わりかけている世界そのものの設定とか,そんなに興味は湧かなかったんですが,むしろそういう設定だからこそ,生きることの本質が浮かび上がってくるのが面白かったです.やっぱり自分の生きている環境でものを考えるようになるので,こういうSFみたいな,世界観そのものを変更して人間がどういう風に生きるかというのを思考実験してみる,という試みは好きです.条件を変えてこそ分かる本質というものがありますからね.でも今までSFとか読んできて,このアニメを見たときみたいな感覚にはなりませんでした.やっぱりこの作品は,どちらかと言うと哲学の方に焦点が合っているのかな.

二人はただ上を目指すんですよ.何があるかは分からないけど,ただそこに留まることはない.それって人生ですよね.別に終末の世界じゃなくても,現代も一緒.

とりあえず勉強して,いい大学を目指すとか,いい会社入ろうとか,高い所登ろうとか(それは私だけかも),何か上を目指すんですけど,実際何も無い.死んだら終わり.でも生きている限りは上を目指してないと何か不安なんです,何もしてないみたいで.周り,もしくは自分自身に対して「私は生きてます(笑)」という口実のために生きているみたいで虚しいのは分かってるんですけどね.

二人は上を目指しながらも,ちょっとしたアクシデントとか,楽しいこととかそういうのがあって,人生というものから贅肉を剥ぎ取った,一般化された人生が描かれているような感じ.フィッシュマンズの「新しい人」が脳裏に浮かぶ.

死ぬ前に幸せって,思うために生きようと思います.こんなアニメ,他にないです.

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