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A Wizard, a True Star - Todd Rundgren

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1973年に発表されたトッド・ラングレンの4枚目のアルバム「A Wizard, a True Star(邦題:魔法使いは真実のスター)」を取り上げます.サイケデリックで実験的,狂気のA面と,正気に戻ったB面という両面性のある作品です.私が初めて聴いた彼のアルバムでもあり,一般に最高傑作とされがちな前作の「Something/Anything?」よりも好きです.曲紹介です.
「International Feel」:1曲目から頭を揺さぶられるようなドラッギーな世界が展開されます.ここで拒絶反応が起きるかどうかが,このアルバムを楽しめるかの分かれ目かもしれません.

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「Never Never Land」:おとぎの国のタイトル通り,現実感のない美しさがある曲です.イントロのエコーで夢の国に誘われるような感じがします.
「Tic Tic Tic It Wears Off」:時計のようなチクタクしたリズムが気持ちいいです.

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「You Need Your Head」,「Rock And Roll Pussy」:ハードロック風な曲.ハードロックはよく知らないですが,たぶん普通のハードロックではない感じはします.
「Dogfight Giggle」:犬の鳴き声がいじられたような音がひたすら流れ,最後は人間の声になります.何だこの解説...
「You Don't Have to Camp Around」:不意に挟まれる,この流れの中では普通の曲.
「Flamingo」:きらびやかなピアノの音が印象的な,掴みどころのないインストです.まだおとぎの国の中のようです.
「Zen Archer」:密かに好きな曲.禅がモチーフっぽいですが,異国情緒がアコーディオンから漂っています.後半はサックスが入ってきてAOR風ですが,矢の刺さるSEがムードをぶち壊します笑
「Just Another Onionhead; Da Da Dali」:やはりドラッグでもやってないとこんな曲は書けないですね.ここまで聴いてきた方は余裕かも知れませんが,相当変な曲です.
「When the Shit Hits the Fan; Sunset Blvd.」:昔ラジオで流れているのを聴き,本当にびっくりした曲です.トッド・ラングレンという人を初めて知ったのもこの時でした.まさにジャケットのようなカラフルで奇天烈な曲で,2:26からの展開は衝撃的でした.

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「Le Feel Internacionale」:1曲目のリプライズです.ここまでがA面です.曲が多すぎる...
「Sometimes I Don't Know What to Feel」:B面最初の曲.A面がA面だっただけに,割と普通の曲ですが,それが安心でもあります.
「Medley」:「I'm So Proud」,「Ooh Baby Baby」,「La La Means I Love You」,「Cool Jerk」のソウルカバーメドレーです.「La La Means I Love You」はSwing Out Sisterのカバーで知っているくらいで,原曲をほぼ知らないですが,いいです.しかし一枚のアルバムで振れ幅大きすぎです.
「Is It My Name?」:普通のロックサウンド.しかし何か常に変なエフェクトがかかっているような気がします.
「Just One Victory」:ファンク寄りのサウンドですが,非常にポップにまとめ上げられた,いい曲です.終わりよければ全て良し,ではないですが,気が狂ったような前半が嘘のような終わり方です.

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聴く人を選ぶ強烈な個性がこのアルバムにはありますが,ハマる人はめちゃくちゃハマると思います.

 

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