Musical Massage - Leon Ware
Marvin Gayeの傑作「I Want You」に楽曲提供とプロデュースを行ったことで有名なLeon Wareのソロ「Musical Massage」を今回は取り上げます．このアルバムはテイストがほとんど「I Want You」と同じですが，作曲者が同じで3ヶ月程しか空いていないのですから当然といえば当然です．私はMarvin Gayeの作品の中では「What's Going On」を差し置いて「I Want You」が好きなので，双子のようなこのアルバムも非常に好きです． 幾つか曲紹介を．
「Learning How To Love You」：甘いギターとコンガが奏でるイントロが印象的で，金太郎飴のように何処を切ってもひたすら甘美な音世界を楽しめます．
「Body Heat」：曲の始まりはどこか楽天的な雰囲気ですが，いつの間にかシリアスになり，再びリラックスしたりが交互にやってくる不思議な曲です．
「Holiday」：「君は僕の休日」と歌う優雅な曲．でもこの人は歌い方がいやらしすぎて歌詞が聞き取りづらいです笑．
「Phantom Lover」：おどろおどろしい始まり方ですが，ストリングスが入ると一気に色づきます．とても品のある盛り上げ方で，素敵だと思います．
「Journey Into You」：こちらは「I Want You」には入っていないような軽快なナンバーです．コード進行のことはわからないですが，ずっと浮かんだまま着地しない感じが自分が躁状態の時の感覚と似ています．いい感じのときにはそれを努めて維持する感じと言うか，何言っているのか分かりませんが．．
「I Wanna Be Where You Are」：「I Want You」にちょっとだけ入っている曲のフルバージョンです．Marvinが歌っているフルも聴いてみたいです．
「Comfort」：「I Want You」の「Come Live With Me Angel」をMinnie Ripertonとのデュエットでセルフカバーといった感じでしょうか．Marvinのバージョンは男の声しかしないので，一方的に言い寄っている暗い感じですが，このバージョンはMinnieの歌声が華を添えています．
「Long Time No See」：私の大好きなMarvinの曲「Since I Had You」のセルフカバーです．やはりいいですね．元のバージョンにあった喘ぎ声は無くなっています笑．
私の買ったCDにはDemo曲も二曲入っており，とてもいい感じなのでそちらを買ったほうが良いかも知れません．この人の他の作品ももっと聴いてみたいと思います．
