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Sign - 竹村延和

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今週は竹村延和ウィークということで,竹村延和周辺を中心に記事を書いていこうと思います.まずは2001年の作品「Sign」のご紹介です.

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彼にしては珍しくビデオクリップがあるので貼っときます.映像は若野桂さんというデザイナーの方による仕事です.二人はSONYのアイボ関係の仕事が共通点となってこのビデオができたようです.多分内容はアンチ環境汚染みたいな感じですが,可愛いけどグロテスクな映像で竹村延和の音楽とマッチしています.アルバムにはこの「Sign」を含め日本版CDには6曲が収録されています.アルバムと言うよりはシングルかミニアルバムなのかもしれませんがそれはどうでもよく,竹村延和ファンならマストだと思います.特に35分もの「Souvenir in Chicago」は,その名の通りシカゴに竹村が滞在した時に録音されたもので,彼のファンであるtortoiseのメンバーとのセッションが繰り広げられていて必聴です.tortoiseはもともと電子音楽とバンドサウンドが渾然一体となった音像を作り出すグループですが,竹村が加わったことで更に深みが増しています.「10th」の「余呉湖にて」で顕著な独特のドローン音が通奏低音となって,カッコいいのと同時に暖かみのある楽曲となっています.後半からはおそらく竹村による痙攣したようなエフェクトがバンドサウンドに絡みだし,無音になったかと思うと完全に彼の電子音の独壇場になってしまいます.「Variation of Solitary Walker」は「こどもと魔法」の1曲目「Solitary Walker」の変奏曲ですがとてもドリーミーになっていて,最後の曲に配置されているのもあって催眠的です.原曲は眩しすぎる昼下がりのような覚醒的な印象を与えるので,対比になっているような気がします.他にも「Cogwheel」の奇妙でタイトなリズムはとてもクールですし,小品も「Songbook」を予感させる童話的な作品で,とても楽しめる作品集です.持っていない方は是非.

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